壁芯と内法
さて、マンション選びで特に重視するポイントのひとつに、「広さ」があげられます。ところが、広告に記載されている専有面積は、その面積めいっぱいを使えるわけではないのです。
どういうことかというと、専有面積には、「壁芯(かべしん)面積」「内法(うちのり)面積」という、2つの表示があります。そして、双方で面積に含める部分の解釈がことなるのが問題なのです。
まず、壁芯面積とは、壁のちょうど真ん中部分を通る線で囲んだ面積のこと。たとえば壁の厚さが20センチだとすると、実際には住めない、いじれないスペースなのに、壁10センチ分の厚さまでは専有面積として加わっちゃうわけです。
おまけに、水道配管などを通しているパイプスペース(PS)といったところまで専有面積に含まれます。メーターボックス(MB)や外部トランクルームまでを含んでいるケースも多いです。
ですから、まったく同じ専有面積のマンションがあったとしても、これらにとられてしまうスペースによっては、実際の居住面積に差が出てきます。
これにたいして内法面積とは、住戸のコンクリート壁の内側を囲んだ面積です。おまけにパイプスペースもメーターボックスも外部トランクルームも含まれません。
ですから壁芯面積と内法面積では間違いなく数値に差が出ます。物件によって多少の幅はありますが、だいたい5〜6%程度といったところが標準的でしょうか。もちろん、内法面積の方が狭いです。
で、広告に記載されている専有面積は、ほとんどが壁芯面積です。やっぱり少しでも広く見せたいですもんねえ。そして登記する専有面積は、内法面積となります。
そのため、契約時に登記上の面積を見て「広告と広さが違う!!」「なんで実際に使える面積を最初から言ってくれないの」となってしまう人もいますが、この2つの表記の使い分けが法的に認められてしまっている以上、仕方のないことなのです。