「中和室」の注意点
中和室ってご存知でしょうか。多くのマンションで、リビングと隣接している、窓のない和室です。広さはだいたい4.5畳から6畳ぐらい。これって一戸建てなどではあまり見かけませんね(大きな家などで和室の続き間はありますが)。
マンション特有の和室といってもいいかもしれません。しかし、なぜ多くのマンションに、これが存在しているのでしょう?
その理由は、建築基準法における「居室」としての考え方にあります。
一般的には、一定の採光・通風がなければ、居室としてはカウントされず、サービスルーム・フリールーム、あるいは納戸といった表記しかできません。しかし、他の部屋とふすまで仕切られているだけの和室は、居室扱いにすることが例外的に認められているのです。サービスルーム扱いより居室扱いの方がイメージがいいに決まってますから、この方法を使うのです。
ちなみに、この中和室を主寝室にしている家庭も珍しくありません。
洋室を子供に取られちゃったりとかで。しかし中和室は法的には一応居室であっても、実質的にはサービスルームや納戸と同等であることには変わりありません。ふすまを閉めきって寝ることを考えれば、エアコンは必須。
しかし!なんとこの中和室にエアコンを設置することができないマンションも多いのです。これは必ず事前に確認しておきましょう。エアコンがつけられない部屋なんて、本当に使い勝手が悪いです。せいぜいリビングの続き間として開けっぱなしにしておくか、物置がわりにするか、といったところでしょうか。
日本人だから、やっぱり和室はひとつあった方が落ち着く、という人もまだまだ多いです。中和室はそんな人の希望をかなえてくれる空間でもありますので、存在そのものを否定する気はまったくありませんが、エアコン設置の落とし穴にだけははまらないように、くれぐれも気をつけましょう。