参考にしよう、工事工程表
さて、マンションを買いたい!となると、当然安心して住める物件を選びたいものです。自分の目で建築現場をいろいろチェックして比較していきたいところですが、一戸建てと違って、マンションは「抜き打ち」での見学ができないケースが多く、さらに素人では、一見でその良し悪しをとても判断できそうにない、大規模な工事です。
また、検討段階ではまだ工事がほとんど進んでおらず、「まだ土掘ってるだけじゃん…これじゃとても判断基準にならないよ」といったことも。
そんなわけで、ちょっとした判断基準の目安としておすすめしたいのが、工事の工程表をもらっておくこと。これはモデルルームなどでもらえます。
で、この工程表を見たところで、やはり素人にはよく分からないのですが、マンションを検討する際、だいたい似たようなマンションを、複数、候補にして考えたりしますよね?で、その複数のマンションからもらってきた工程表を比較してみるのです。
そうすると、ひょっとしたら「ここは他に比べて工事をやたら急いでいる」といったものが見えてくるかもしれません。特に重要なのが、マンションの躯体のほとんどを作り上げる、コンクリートの打設工事。工程期間中、一定の間隔をあけて、同じ内容の工事が何度も組まれていると思います。
高さのあるマンションのコンクリート打設工事は、当然一気にできるわけではなく、下の階から順にやっていきます。1階部分が固まったら2階、それが固まったらさらに3階、というような順で、フロアごとに分けておこなわれます。その間隔が他に比べて短いようなら、要注意。コンクリートが完全に固まっていない状態で、どんどん上に積まれると、特に下のコンクリートに重大な影響を及ぼします。
たかが2・3階建の一戸建てのベタ基礎でさえ、コンクリートを流してから3〜5日の養生が必要といわれているのです。マンションで使用されるコンクリートの量はその比ではありませんので、1週間やそこらでは無理が生じます。
季節によって乾燥に必要な期間は多少前後しますが、一般的にはだいたい2週間。これよりさらに余裕をもったスケジュールを組んでいるところは良心的といえると思います。
もちろん他の工事のスケジュールについても比べてみましょう。そうして全体を見ていると、「突貫工事」にされていそうなマンションは、何となく見分けがついてくると思います。