周辺の賃貸を見てみよう
さて、マンションの価値の目安を見るのに役立ちそうなものというと何でしょうか?
私は、賃貸物件だと思います。賃貸の賃料からは「このあたりの住宅に毎月支払うべき相場」というものが見えてきますし、その地域の需要、人気度合いなどの目安にもなってきます。
もちろん中古マンションも参考になりますが、築年数の浅いものに限られると思います。かつての団地レベルのものと今のマンションでは、あらゆる点で比較になりませんから。いくら地域が気に入っても、「団地レベル」をいまさら「買おう」という人は少数です。
賃貸にもそれなりの築年数の物件はありますが、たとえ少々古くても、「借りる」というのは、「買う」という行為よりずっと手軽ですので、その地域が気に入れば多少古い賃貸でも借りたい、という人は多いです。
もちろん、一般的には賃貸より分譲マンションの方が広いので、単純に家賃と毎月のローン額を比較するのはナンセンスですが、このような賃貸相場からあまりにもかけ離れて高い物件は、もし転勤などで賃貸として出すことになったとしても、まったく採算の取れない状態になる可能性が高いでしょう。
また、逆に安すぎる物件は何らかの理由が隠されている可能性が高いので、警戒した方がいいでしょう。
建設反対!の看板
あなたが購入を考えているマンションの用地周りに、「マンション建設反対!」などと書かれた看板がたくさん立てられたりしていませんか?だとしたら、少し考えものかも。もちろん業者に聞いたら、「うちは法律をちゃんと守っていますんで、問題ありませんよ」という答えが返ってくると思います。
しかし、法律さえ守っていれば、どんなことをしてもいいのでしょうか?
私が知っている例で、こういうのがあります。第一種低層住居専用地域の境界線(?)のすぐ横に建設中のマンション。「隣はもう第一種低層住居専用地域なので、高い建物が建つ心配は不要、日当たり、眺望がさえぎられることは将来にわたってありません!」というのが売りです。
マンション自体は第一種低層住居専用地域に建っているわけではありませんから、法的には何の問題もありません。
しかし、周辺住民としては、生活に大きく影響がでるのは避けられません。このマンションの存在を知った時の私の気持ちは「法を逆手にとって、あこぎなマネをするなあ…」でした。もちろんマンション建設は、そんなことはお構いなしにガンガン進められています。
このように、法は一応守っていても、道義的に考えて疑問の残る対応をする業者は少なくありません。マンションを買う側にしても、「悪いことをしているわけじゃないんだから買ったっていいじゃん」という気持ちになるかもしれません。
しかし、同じ建てるにしても計画の一部を見直したり、可能な範囲で近隣への影響を最小限に抑えるよう努力をしているところだってたくさんあります。
そして何より、反対の声が多くても聞く耳を持たず建設、ということをする業者は、そのマンションの買い手にたいしても配慮していないといえます。なぜなら、入居後の生活をおくるにあたって、近隣住民との関係は大きく影響してくるからです。
「建設時のわだかまりが残っているので、マンションを一歩でたら周辺から白い目で見られる。」気配りのない業者のマンションを買ってしまったがために、そんな状態になってしまうことも少なくないのです。そしてもし災害などが起こったとき、やはり必要なのは近隣との協力です。
そういった将来的なことをまったく考えずに、一方的な建設をする業者を、信用していいものでしょうか。
もちろん、建設反対といっても、一部の近隣住民による、補償金目的などのエゴ丸出し反対運動、という例もありますので、とにかく反対運動されていたら何でもかんでも業者側が悪い、というつもりはありません。しかし周辺住民が一体となって本格的な反対運動をしているようなところは、やはりそれなりの理由があると考えた方がいいのではないでしょうか。