駐車場と自転車置き場
駐車場と駐輪場の状態も、日々の生活の利便性・快適性を左右する大きなポイントです。まず駐車場について、おもなタイプのメリットとデメリットをそれぞれあげていきましょう。
平面駐車場…いわゆる「平置き式」。
メリットとしては車の出し入れがもっともスムーズにでき、車高などの制限もほとんどない。地面をアスファルト舗装するだけなので、日々のメンテナンスや修繕も、もっとも安くつきます。
デメリットは車にいたずらされやすいこと、雨ざらしになること、そして何より、土地の面積を大きく食うので、都市部などでは台数確保がきわめて困難なことです。
自走式立体駐車場…頑丈な鉄骨でつくられた、数階建ての立体駐車場。屋上も駐車スペースとなります。メリットは、平面駐車場より多くの台数確保ができること。そして日々のメンテナンス費用はこちらも安いです。
修繕に関しては少し値が張ってきますが、それでも機械式駐車場に比べれば安いものです。また、屋上以外は屋根がありますので、雨ざらしになることもありません。デメリットは、階数が多く高ければ高いほど、見た目の圧迫感が増してくること。また、車高など多少制限が加わってくることもあります。
機械式駐車場…メリットとしては、なんといっても、もっとも狭いスペースで多くの台数確保ができること。また、車へのいたずらも平置きなどに比べて激減します。
デメリットは、日々のメンテナンス費用と修繕費、いずれももっとも高額であること。メンテだけでも一台あたり月々数千円、数十年後に必ず来る建て替えとなると、一台あたり数百万かかるとされています。また、車高だけでなく車幅などもかなりの制限を受けます。
さらに混雑時は車の出し入れにも時間を要しますので、特に車の利用頻度が高い人にとってはストレスの原因となってしまいます。
こうして見ると、やはりできるだけ平面駐車場を選びたいものですが…都市部のマンションでは、一部が平面、残りが機械式、といった感じで、抽選によってどちらになるかが決まるというタイプのものが多いですね。
さて、この駐車場、こうしたタイプの選択も大事ですが、台数を見てみるのも大事です。たとえば、都心部で電車などの公共交通機関がきわめて近く、日々の生活も徒歩圏ですんでしまう、というところであれば、「車いらない」という人も当然出てくるわけです。
最近は駐車場100%確保どころか、それ以上の確保をしている物件もちょくちょく見られますが、それは本当にいいことなのでしょうか?
何が問題かというと、駐車場に空きが出るのが問題です。駐車場代というのも管理費や修繕積立金に当てるための重要な財源ですから、ここで空きが多くなってしまうと、予想していた収入が来ないのです。でも、たとえ空きがあろうとなかろうと、メンテ費や修繕費はほとんど違いがありません。
マンションの周辺での「駐車場の需要状況」というのは、ある程度見ておいたほうがいいと思いますよ。100%確保、さらにそれ以上確保、など、収容台数が多いことはいいこと、だとは限らないのです。都心部では必ずしも100%確保の必要はない…と思いますね。
駐輪場について考える
さて、次は駐輪場を見てみましょう。個人的な意見としては、ファミリー向けのマンションなら、やはり一戸あたり2台分はほしいところですね。
さて、この駐輪場でも都市部のマンションでは少々問題が。それは、ラック式の駐輪場です。特に2段式ラックが問題なのです。そもそも省スペースに多くの台数を置くためのラックなので間隔もせまいですし、何よりこのラック上段がクセモノで、とにかく使いづらい面倒くさい。小さな子供がこれを扱うのはとうてい無理ですし、大人でも、買い物帰りで荷物があると一苦労です。
また、明確に区分けがされていない駐輪場も問題です。区分けがないと、誰のか分からない放置自転車が出る原因にもなります。
そんなわけで、個人的にもっともよいと思うタイプは、各戸ごとにきちんと区分けされたサイクルポートですね。できればギリギリでも3台入れるぐらいのもの。これだと、そのスペースの中で自転車バイク三輪車などが自由に置けますし、隣とぶつかる気兼ねもいりません。
自転車はとても身近な乗り物で、利用する機会もかなり多いでしょうから、ここでの利便性は大事だと思いますよ。