共用施設について考える
マンションには、共用施設というものがあります。マンションは各住戸のスペースが一戸建てに比べて狭いこともあり、それをカバーする役割を果たしてくれることもあります。たとえばゲストルームなどはまさにそうでしょう。
共用施設は他にも、キッズルーム・シアタールーム・パーティールーム・ファミリーバス・敷地内公園など。大規模マンションになると、カフェラウンジにコンビニやクリニック、託児所にスポーツジム、プールや体育館まであることも。
もう、生活や遊びの大部分がマンション内で片付いてしまいます。他にも、宅配便やクリーニングの受付やタクシー手配さなど、ホテル並みのさまざまな人的サービスを提供してくれるフロントサービスを採用しているところもたくさんあります。
しかし、これらの豪華で内容充実の共用設備、本当にすべて必要なものでしょうか?言うまでもないことですが、これらの建設にかかる費用分もマンションの販売価格に組み込まれています。
つまり、あなたが組む住宅ローンの一部は、これらの建設費のためにかかっているということ。そして日々の清掃・管理・運営の費用はもちろん管理費から、修繕にしても修繕費から出されます。これらをあわせて考えると、月々の支払いのうち、共用施設にたいしてかかる費用もかなりかかっている、ということが分かります。
つまり、共用施設は「利用しなくても料金がかかる」ここが重要なポイントなのです。たとえ、自分たちは全く利用しないものであっても、購入時にも、住んでからも、ずっと共用施設にお金を支払い続けなければならないということです。
必要・不必要な共用施設を見きわめよう
さて、数あるマンションの共用施設のうち、何が必要で、何が不必要かは、人それぞれの家族構成やライフスタイルによって異なってきます。そしてマンションの共用施設については、自分たちの現状のライフスタイルだけではなく、将来的な予測も含めて、長い目で検討して下さい。
たとえばキッズルーム。お子さんが小さい時はよく使うと思いますが、その先は…?
公園についても、遊具で遊ぶ年代というのは限られてきます。遊ぶところに主をおくのではなく、年代にかかわらず立ち寄れる憩いの場になっていますか?また、あまり広いとメンテが大変です。
ゲストルームやパーティールームは、特定の時期に人気が集中しそうだとは思いませんか?フロントサービスはかなりの人件費がかかりますので、将来的には管理の見直しで廃止されることもあります。
シアタールームも、最初は大画面で見られるということで一度は試してみる人が多いようですが、数年たつと閑古鳥、ということも少なくないようです。今は家庭用テレビも薄型大画面になっていますから、ありがたみが薄れているのでしょうか。
プールや体育館にいたっては、ほとんどのマンションで「人数にたいして過剰な設備」といえると思います。試しに、あなたが住んでいる地域の人口を、これらの施設の数で割ってみるとよく分かりますよ。特にプールは維持費が高い施設です。
託児所やスポーツジムも、一般相場に比べて格安で利用できるのを謳い文句にしているマンションがありますが、では、そこから実質的に足が出た分はどこが負担しているのでしょう?ハイ、もちろん管理費ですね。
ちなみに、総会などのための集会室などは必要です。小規模マンションではこれがないことがありますが、ラウンジでも何でも、人が集まれるスペースは必要といえるでしょう。
個人的な意見としては、自分たちのライフスタイルを考えて、ムダが多い、あまり利用しない施設があるようなところは避けたいものです。「時々使う」程度なら、地域の施設を利用した方がよほど経済的です。
マンション内で何でもできる、便利、という点だけにとらわれないように気をつけて下さいね。「その裏には自分たちの出費がある」と心に留めておいて下さい。