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遮音について考える

まず、はじめに言っておきたいことは、マンション生活において、「周辺の住戸からまったく音が聞こえることがない」という生活を送るのは、周囲の物件がすべて空き物件でもないかぎり、ほぼ不可能だ、ということです。


確かに近年のマンションは昔とは比べ物にならないほど遮音性能が上がっていますが、それでも完璧とはいきません。担当者の「大丈夫ですよ」の言葉を鵜呑みにして、「こんなはずじゃなかった」と後悔する例は今でも多いのです。


この場合、もちろん担当者が根拠もなく「大丈夫」と言っていることも問題なのですが、もうひとつ、音にたいする「大丈夫」のレベルは人によって違う、ということもあります。


ですから、まず、「どんなマンションでも、音は多少なりとも聞こえる」ということを認識して、じゃあどれくらいが自分の許容範囲なのか、といったところから考えてみる必要があるでしょう。


さて、マンションで発生する騒音といえば、特に上下階間でトラブルが発生しやすいもの。床の遮音性能のチェックは欠かせませんね。床の騒音には、大きく分けて2つのタイプがあります。「軽量衝撃音」と「重量衝撃音」です。前者は、たとえばスプーンなど、固くて軽いものを床に落としたりした時に発生する音。後者は、足音や、何か相当重いものを落としたりした時に発生する音です。


この2つのタイプの騒音にたいする遮音性能は数値で示されます。軽量衝撃音にたいしては「LL−○○」、重量衝撃音にたいしては、「LH−○○」と表示されます。この数値が低ければ低いほど、遮音性能が高くなります。標準的な水準はLL・LHとも50〜55とされていますが、これらは、音は小さいとはいえ、多少気になる程度には聞こえます。もちろん前述したように、音への許容範囲は人それぞれですが…


また、いくら数値で表されていても、施工によって実際の遮音性能には多少の幅が出ます。ずっと長く住む家なのですし、将来的な環境の変化なども考慮して、標準より上位の数値を目指したいところです。


ところで、広告などで、このLL・LHのうち、良い数値しか出していないマンションというのも結構あります。LL−40!と安心して住んでみたら、実はLHの方は標準と大差なかったり、なんてこともありますので、気をつけましょう。


壁については、やはり厚さが重要なポイントになってきます。隣の住戸との戸境壁は、15cmあたりが標準的といわれていますが、これより厚みをもったものを選びたいものです。また、厚さをもたせるだけでなく、防音材が使われているか、そして配管などにも防音材を巻いているか、といったところでも差が出てきます。


また、マンションというのは立地上、人口の多いところ、交通量の激しいところなどに建つことが多いですから、外からの騒音もバカになりません。サッシの防音性も重要となってきます。遮音といえば窓についても必要なのですが、たとえペアガラスなどであっても、窓だけでカバーできる遮音のレベルは、防音サッシには遠く及びません。


ですから、遮音に関しては窓よりサッシが重要だというのが私の意見です。使用されるサッシが防音仕様になっているかどうかも、確認しておきましょう。

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