天井高と階高
天井の高さは昔に比べてずいぶん高くなっています。今では建築基準法での最低基準が2m35cmと定められており、数十年前の天井高2mそこそこの頃より、同じ床面積であっても、かなり空間的な広がりを実感できるようになったといえるでしょう。マンションで一般的な天井高は2.5〜2.6mといったところでしょうか。
モデルルームでも、高い天井は、より空間を広く見せる役割を果たしています。モデルルームにある家具は低いものばかりですから、視覚効果倍増ですね。そんな低い家具なんかに騙されないぞと、実際に測ってみることはいいことです。
しかし、ここで注意しなければいけないことも。モデルルームの天井高=実際の住戸の天井高とは限らないのです。上階になればなるほど、構造上の理由で、天井高は低くなっていくのが一般的です。
ですから、自分たちが検討している住戸の天井高は必ず確認しておきましょう。「思っていたより低い天井」から感じる圧迫感というのは、バカになりません。
このように、天井高が高いというのは嬉しいことですが、天井高だけに目を奪われていてはいけません。もうひとつの重要ポイントは、建物一階分の高さを示す「階高」です。
なぜこれが重要かというと、たとえば同じ天井高のマンションの階高を比較してみたところ、その階高には差があった、とします。これはどういうことかというと、階高が低い方のマンションは、天井・壁がそれだけ薄い、ということです。やはり配管のメンテナンスや騒音対策を考えれば、階高が高い方がよいマンション、と考えていいでしょう。
天井高と階高が高くなればなるほど、建物全体の高さが同じでも、中に設定できる階数は減っていきます。つまり、少しでも戸数を増やして儲けたい業者は、ここを高くしません。それでもあえて他のマンションよりも天井高・階高を高く設定したマンションを提供している業者は、良心的だといえるのではないでしょうか。
下がり天井・梁に注意
「下がり天井」ってご存知でしょうか。その名が示すとおり、下がった天井です。
配管やあるいは構造上の理由などにより、一部が他の天井より低くなっているのです。そして、天井が低くなる部分といえばもうひとつ、「梁」があります。この2点のチェックはとても重要ですよ。
下がり天井は間取り図に点線などで示されていることがありますが、まったく何の表示もしていない不親切なケースも少なくありません。たとえ場所が示されていても、どこまで低くなるのかは間取り図ではわかりません。
たとえば下がり天井の下がり具合が40センチにも50センチにもなるケースもあります。そうなると、まず家具の搬入・設置に支障をきたすことも。そして日当たりにも影響することがありますし、何より大きな下がり具合で低くなった天井の圧迫感は想像以上です。場合によっては日常生活の快適性さえ左右するといっても過言ではないでしょう。
ですから、かならず下がり天井と梁については位置だけでなく、その幅や下がり具合などは必ず確認しておきましょう。設計図などの書面で、具体的な数値をしっかりと見ておくことが大切です。