Top >  物件のチェックポイント >  売れ残りってやっぱりダメ?

売れ残りってやっぱりダメ?

マンション販売においては、建物が完成した段階でも一部の住戸に売れ残りが発生することもたびたびあります。では、この売れ残り物件を買うのって、やっぱり問題でしょうか?


私個人としての意見は、「ごく一部しか売れ残っていないマンションなら、納得した上でなら買ってOK!」だと思います。まず、売れ残りにはさまざまな理由がありますが、少なくともマンションという形態では、「この住戸だけ耐震性に大きな問題がある」というような、安全性の偏りが理由となる危険性はきわめて低いと思います。


で、ごく一部の売れ残りが発生している原因は、たとえば他の住戸と比べて割高感があるとか、間取りが気にいられなかった、ということもあります。


で、売れ残りとなると、たいてい多少は値引きしてくれます。これで割高感についてはクリアできます。ただし、大幅値引きなどをされたら、周辺住民の冷たい視線をあびることになるかもしれませんが…^^;


間取りだって、人によって好みの間取りは違います。自分たちのニーズに適していると思えば、さほど気にする必要はないでしょう。


そして、売れ残り物件のメリットといえば、完成した現物を見て判断できるというのももちろんですが、ある程度周辺住戸の状況が分かること、というのも大きいです。上下左右の住民がすでに住んでいるので、どんな人たちがいるかというのを知ることができるというわけです。


そんなわけで、一部住戸が売れ残っている程度なら、さほど構えなくてもいいと思います。もちろんいろんな角度から見てみることは必要ですけどね。


しかし…一部どころか多くの住戸が売れ残っているところはやはり要注意といわざるを得ません。これは価格と条件(立地や間取りなど)が合っていない、と考えていいでしょう。


以前、公団の物件で大量の空き住戸が出て、大幅な値下げをしたことがニュースになったのを覚えている人も多いと思います。高い当初価格で買ってしまった住民の方々のインタビューの様子は、それはもう恨みと怒りがこもったすごいものでした。


ちなみに私が知っているケースでも、数年前、半分近くが売れ残ったマンションで売主変更がされ、そこからは当初価格の2〜3割引ほどで堂々と売り出されていました。まだ完成して1年ちょっとぐらいの物件だったと思います。


この物件は高く買った人と安く買った人がほぼ半々という比率になったので、安く買っても「針のむしろ」状態ではないでしょうが、住民は真っ二つに割れたんじゃないかなあ…と思います。


「まだローンもはじまったばかりでほとんど残高も減ってないのに、隣の人はあんなに安く…」これでは、最初に買った人たちと、値引き後に買った人たちとの間で、なんのわだかまりもなく同じ建物に住むというのは、やはり無理があるといえるのではないでしょうか。


そんなバラバラの意識をもった人たちで、今後のマンション管理を円滑に進めていけるでしょうか。自分が買ったあとに大幅値引きされるのも嫌でしょうし、安く買った場合も白い目で見られる。


また、いったん値引きがされたあとは、それがそのマンションの価格基準となってしまいますから、高い時点で買って、数年で手放したいと思った人がいても、購入時とは比較にならない低価格でしか売りに出せない、という事態にもなってしまいます。


値引きしてもまだ売れ残りが多いマンションはさらに悲惨です。さらなる値下げも当然ありえますし、空きが多い状態では管理費・修繕積立金が足りません。この不足分を「売れるまで売主側が負担」するマンションならまだいいのですが、そうでなければ住人たちで何とかするしかありません。


またなんらかの議決の際も、売れ残りを大量に持っている売主があるかぎり、議決に必要なだけの票も集められない、ということもあります。


売れ残るようなマンションだと判断できずに先に買ってしまった人がもっとも悲惨ですが、あとから安く買った人も「居心地のいいマンションライフ」というのはなかなか難しいものだと思います。安くなった!と飛びつく前に、こういったリスクを検討してみることも、大事ではないでしょうか。

スポンサードリンク

物件のチェックポイント

マンション物件のチェックポイントについて。売れ残り物件ってどうなの?定期借地権つきマンションは?安くて広い物件の探し方、天井の高さや間取りの取り方、部屋のスペースや家具収納の比較ポイント、セキュリティ、防音についての注意点とアドバイス。

関連エントリー

・売れ残りってやっぱりダメ?
・定期借地権つきマンション
・安くて広いマンションはある?
・天井高と階高
・間取りの選択肢が多い
・収納も大事な比較ポイント
・意外に大変?家具の配置
・省スペースにしたいもの
・エレベーターは多い方がいい?
・セキュリティの重要性
・遮音について考える
・共用施設について考える
・駐車場と自転車置き場
・建物下部分が店舗のマンション
・免震マンションはコストに注意
・何度もチェックだ、周辺環境
・広範囲をチェックしよう!
・周辺の賃貸を見てみよう
住友不動産のサイトへ



マンションの基本的な考え方
マンションの造り
業者のチェックポイント
物件のチェックポイント
資金計画について
物件が決まったら
中古マンションのチェックポイント
リンク集
運営者情報・免責事項について